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選定のご注意と保護方法について
故障モードについて
表面実装用チップバリスタ
参考
用語の意味
選定のご注意と保護方法について
常時印加される回路電圧は、最大許容回路電圧の80%以下での使用を推奨します。定格を超えて使用した場合は、バリスタの劣化や短絡(ショート)等が発生することがあります。
誘導性負荷(L)のサージ吸収に使用する場合、サージエネルギーと印加回数を考慮して、適切な部品を選定してください。
サージ耐量定格は、衝撃波電流波形(立ち上がり8μs/波尾長20μs)によって規定しています。実使用に際しては、別冊バリスタカタログ記載のサージ寿命特性図から適切な部品を選定してください。
サージ電力の大きさが推定できない場合は、定格以上の過大サージ印加によるバリスタの破裂を防止するために、バリスタと直列にヒューズや温度ヒューズを挿入してください。
定格以上の過大サージにより、発煙・発火することがあるので、可燃物の近傍には取り付けないでください。
モールド封止を行う場合には、樹脂が硬化する時の応力によりバリスタの保護膜の剥離やはんだ接合部にクラックが発生することがあります。硬化時の収縮応力の小さな樹脂を使用して頂き、十分に信頼性を確認してください。
耐電圧試験および絶縁抵抗試験を実施する場合には、試験電圧がバリスタ電圧を超えることがありますので、バリスタを機器から外した状態で試験を実施してください。
故障モードについて
定格以上の過大サージがバリスタに印加された場合、バリスタ電圧が低下し、漏れ電流が増加することがあります。漏れ電流の増加により、ジュール熱が増大し、熱暴走を引き起こし、ついには短絡にいたることがあります。
参考
基本的な注意事項に関しては、(一社)電子情報技術産業協会の技術レポート「EMAJ-R039バリスタの安全アプリケーションガイド」をご参照ください。
用語の意味
最大許容回路電圧
連続して印加できる商用周波数正弦波電圧実効値の最高値、または、直流電圧最高値。
エネルギー耐量(E)
2msの矩形波を1回印加したとき、バリスタ電圧の変化率が、±10%以内の最大エネルギー。
サージ耐量(I
p
)
8/20μsの標準波形衝撃電流を、バリスタに流したときの、バリスタ電圧の変化率が±10%以内の最大電流値。
動作温度(T
opt
)
動作中許容し得る周囲温度の範囲。
保存温度(T
stg
)
素子を劣化させることなく保存できる温度範囲。
バリスタ電圧(V
C
)
規定された電流をバリスタに流したときの、バリスタ両端の端子電圧。
制限電圧(V
P
)
規定された8/20μsの標準波形衝撃電流を流したときの、バリスタ端子間電圧の波高値。
電源電圧に対するバリスタ電圧の推奨値
電 源 電 圧
パリスタ電圧
3.3V d.c.
8.2V
5V d.c.
8.2V, 12V
12V d.c.
24V, 27V
24V d.c.
47V, 56V
48V d.c.
82V, 100V
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