抵抗器

固定抵抗器全般

  • 基本的な注意事項に関しては、(一社)電子情報技術産業協会の技術レポート「EIAJ RCR-2121B 電子機器用固定抵抗器の安全アプリケーションガイド」を参照して下さい。
  • 定格周囲温度以上で使用される場合には、負荷軽減曲線に基づいて定格電力を軽減して下さい。
  • 一般の抵抗器は、過負荷で発炎、発火、発煙、赤熱することがあります。
  • 難燃性抵抗器は、過負荷を加えても抵抗器からの発炎や発火はありませんが、発煙や赤熱することがありますので注意して下さい。
  • 抵抗器を樹脂などで封止、コーティングして使用する場合は、熱応力による抵抗器の劣化や、樹脂成分が抵抗器の特性に影響することがありますので、事前に性能・信頼性などを確認して下さい。樹脂が吸湿した場合は、抵抗器の耐湿性・耐腐食性を低下させることがありますので注意して下さい。
  • 樹脂コーティング・ポッティングおよびモールド封止を行う場合は、樹脂が硬化する時の応力で保護膜のはくりやはんだ接合部のクラックが発生し、抵抗値が変化・断線することがあります。硬化時の収縮応力の小さな樹脂を使用していただき、信頼性を確認して下さい。
  • 特に難燃性塗装品および酸化金属皮膜抵抗器に対しては、コーティング・封止などを行わないで下さい。
  • 金属皮膜抵抗器を実装した後は、十分な冷却期間をおいてからフラックスの洗浄を行って下さい。イオン性物質が残留すると耐湿性・耐腐食性を低下させることがあります。
  • 定格電力を超える電力が短時間で印加される場合は、平均電力が定格電力以下ということだけでは安全に使用できるとは限りません。電圧もしくは電流波形を明確にして弊社までお問合せ下さい。
  • 円筒形の皮膜抵抗器はらせん状トリミングをしているため、インダクタンス成分をもちます。高周波回路で使用される場合には注意して下さい。
  • 難燃性塗装品は特殊塗装のため、一般の抵抗器よりも機械的衝撃に対して弱くなります。抵抗体に衝撃や振動を与えたり、ペンチ、ピンセットなどで傷をつけないで下さい。また、洗浄後は十分に乾燥するまで塗装膜に外力を与えないで下さい。

チップネットワーク

  • 実装時の位置ずれやはんだペースト量、フローはんだ工程での流し方向により、隣接端子間ではんだブリッジが発生することがありますので注意して下さい。
  • 部品および実装したプリント基板にフラックスなどからのイオン性物質が付着していると、水分の吸着などにより隣接端子間でイオンマイグレーションが発生することがあります。

巻線抵抗器

  • 巻線構造によりインダクタンス成分や寄生容量をもちますので、高周波回路に使用する場合には共振現象を起こすことがあります。

ヒューズ抵抗器

  • 異常時の過負荷条件が溶断領域内にあることを確認した上で、使用して下さい。
  • 定格以上の過渡電圧が繰返し印加される場合は、抵抗体にダメージを蓄積させることがありますので事前に弊社までお問合せ下さい。
  • 過電流で溶断した後に、再び高電圧が印加されるとアーク放電を起こすことがありますので、最高開回路電圧以下で使用して下さい。
  • 最高開回路電圧は品種・抵抗値によって異なりますので弊社までお問合せ下さい。
  • 樹脂コーティング・ポッティングおよびモールド封止を行う場合は、溶断特性が変化することがありますので注意して下さい。

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