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母なる地球

地球環境との調和を目指して

「おてんとうさま」~KOA環境活動~

どうしたら地球と調和した生き方ができるのか。ごく当たり前のことのようでありながら、実際には困難を極めるこの命題に対して、KOAはさまざまな活動に取り組んできました。

信州伊那谷に生まれ育まれてきた企業として、抵抗器をはじめとした電子部品の製造に携る一方で、お百姓がお百姓として自らのふるさとで生きていけるようにという願いのもと、土と水とおてんとうさまとのおつきあいの中で多くのことを学び、生きとし生けるものの一人として地球との間に信頼関係の構築を目指してきました。

その活動の1つに「おてんとうさま」活動があります。昔、何か悪いことをすると「おてんとうさまが見ているよ」と言われた記憶はありませんか。おてんとうさまは、世の中のすべてをお見通しであり、正しい行いをすべきだと教えてくれていたのです。

この「おてんとうさま」という言葉は、現在「KOA環境マネジメントシステム(ISO14001)」の愛称でもあります。「おてんとうさまに胸を張れる」企業になることは環境だけではなく、地域社会ひいては地球との調和を図るKOAのあり方そのものを示しています。

その成果については毎年の「おてんとうさま活動アニュアルレポート」として公表しています。

自然の恵みに感謝の気持ちを込めて

現在わが国は、国土の3分の2にあたる2,500万haの森林面積を保持しています。その内の1,000万haは、戦後の国策で植林されたスギ、ヒノキ、カラマツなどの人工林として存在していますが、手入れをされずに放置された人工林も少なくありません。人の手を介してつくられた森林は、人に見放された時から荒廃をはじめます。そしてこの現象は、伊那谷の山林においても例外ではないのです。

緑豊かな山林と、そこから生まれる水や空気は、私たちが生活していく上で欠かすことのできない大切なものです。企業経営の価値観の一つを地球環境との「調和」に置くKOAでは、この恵まれた自然環境に対する感謝の気持ちを込めて、自分たちの手で身近なところからできることに着手していきました。

美しい伊那谷の自然環境とこれからも長くいいお付き合いをしながら、その恵みを豊かな地域社会の形成に役立てていくために、まずは山づくりの技を後世まで伝えていきたい。このような思いからはじまったのがKOA森林塾です。

山仕事を通じて森林のすばらしさを伝えたい

KOA森林塾は、賛同いただける方々に「山の現状を知ってもらいたい」「山づくりの技を身につけて」「山仕事の楽しさを感じてもらいたい」「生活を見直す機会にしてほしい」という願いを込め1994年に開校しました。 「通年」・「集中」・「専門」の3コースをそれぞれ開催。開校以来17~81歳までの男女500名を超える方々が参加して山仕事でともに汗を流し、自然と森林のすばらしさを体感しています。2005年7月には、10年間の区切りとして受講生のエッセイをまとめた「おーい、山ヘ行こうよ」を上梓しました。 またこれらにとどまることなく、地元小学校での子供たちを対象とした森林木工教室や地元企業向け森林塾も開催するなど、KOA森林塾の活動は地域社会との調和も図りながら、多くの方々の支持を受けますます拡充を続けています。