一般用と比較して、同じ体格で負荷可能な電力が高い抵抗器です。

電流制限抵抗（突入電流制限）

電源回路では、AC入力部から整流器を通ってコンデンサを充電する回路の途中に、電源投入時の突入電流防止のために電流制限抵抗器を使用します。この抵抗は、瞬間的に数10Ａも流れるラッシュ電流に耐えることができ、また、スイッチング用トランジスタが故障して短絡し大電流が流れたとしても発煙，発火しないことが必要です。そこで、電流制限抵抗器には、耐パルス特性に優れる巻線タイプの抵抗器 BGR, BWR, CW をおすすめします。また、HEV/PHEV/EVなど高圧回路の電流制限抵抗(Pre-charge resistors)には BGRV やBWRVを推奨します。

実際の選定に際しては弊社にお問い合わせください。

放電用抵抗（安全規格対応）

欧米諸国では商用電源に接続される一次側回路と、トランスなどで絶縁された二次側回路に一般の人々が容易に触れることのできる外部アンテナや各種入出力端子を持つオーディオ・ビデオ及び類似の電子機器に対し、二次側回路が大地に対して帯電しないように、放電抵抗器が使用されます。 放電抵抗器の代表的な挿入位置は、下図の様に電源一次側回路と二次側回路のグラウンド間です。二次側回路のグラウンドは通常人が容易に触れる事が出来る端子などに接続されています。商用電源は直流的には大地に接地されていますので、放電抵抗器があれば二次側回路が大地に対して帯電することは無く、帯電による感電事故が防止できます。 また、主電源スイッチの接点ギャップを跨ぐ個所にも同様の目的で放電抵抗器が使用されることがあります（開放時のアーク防止にもなる）。時には、一次側の電源異極間に接続されることもあります。 この目的で使用される抵抗器は、過負荷においても十分に安定した抵抗値を保持することが要求されEN62368-1 G.10の試験が要求されます。 RCR25EN、 RCR50EN、 RCR60 はこの規格に適合した放電抵抗器です。

SMD(表面実装)タイプ

リード付きタイプ