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中期経営計画

トップメッセージ

 KOAは、創業者向山一人が1940年に創業した会社です。先祖代々の土地を守り、お百姓がお百姓として家族そろって暮らせる故郷を取り戻すために、「伊那谷に太陽を」「農工一体」といったビジョンを掲げ、伊那谷の各地で、人が豊かに暮らす社会基盤・コミュニティとしての「会社」の役割を果たしてきました。

 

 幾たびもの危機を乗越え、1990年頃から経営のムダ取りを推進する全員参加の継続的な改善活動である「KOA Profit System(KOAプロフィットシステム:KPS)」を中心に据え、新しい経営システムの構築をスタートしました。それと同時にKOAを支えていただいているステークホルダーを5つの主体(株主・お客様/お取引先様・社員家族・地域社会・地球)と定め、信頼関係の構築を目指して活動してきました。KPS活動の原点は、「循環・有限・調和・豊かさ」という4つの価値観のもと、すべての生命の営みとしての地球との調和とはどういうものであるべきかを「かたち」にする活動をしてきています。KPS-1(現場での改善活動)、KPS-2(車載市場での品質・信頼性の向上、仕事とそれに携わる社員の質の向上で、お客様に安心・安全をお届けする改善活動)、KPS-3(今まで培ってきた基盤技術を「しんか」させ、社会課題・世の中の困り事に寄り添い、お客様と共に新たな価値をお届けする改善活動)を実践する企業経営をしてきています。近年、持続可能な社会を目指すSDGsやESGという企業経営へのご要求の高まりは、KOAがこれまで実践してきた事そのものである様に思っています。   

 

 さて、KOAは、プライム市場に移行することを決定し、2024年中期経営計画を開示する事にしました。我々を取巻く経営環境は、かつて経験したことのない状況に至っています。この様な激しい変化をチャンスととらえ、その指針として「2030ビジョン(Essential Parts of the World)」を設定しました。このビジョンは、平均35歳の若い人達が、創業の精神とKOAの今までを振り返り、未来を創造し、2030年のKOAの存在価値と提供価値を描き作られたものです。KOAのビジョン、すなわち志は「安心・安全」な社会をつくることです。安全はKOAの技術や仕組みで実現できますが、安心は相手との信頼関係が必要です。「安全と信頼がつくる安心」を社会に提供することがKOAの存在価値だと考えています。

 2030ビジョン実現の旅が始まります。センチュリーカンパニーを目指し、少しでも成長した企業として認知していただける様、KOAグループ全員で最大限の努力をしてまいります。これからもよろしくお願いいたします。

 

代表取締役社長

花形 忠男