この地球上の生きとし生けるものの命と、地球の命が長い年月をかけて育んだ物質はすべて限りあるものです。そしてこれらは、生態系
という大いなる連環のなかで命を営み、奇跡のようにかけがえのない存在だからこそ固有の輝きを放っています。
地球に存在する生命体は3,000万種とも言われます。そのなかで最後に登場したであろう人類も、こうした生命体の一員であることに変わ
りはありません。というより、地球からその一員に加えてもらえるよう、生態系の他の構成員に恥じない生き方をしなくてはいけないと思
うのです。
人類がたどりつくべき本来の「豊かさ」とは、母なる地球に生まれる生態系の摂理に従って生きることの歓び、美しさ、安心感であると、
わたしたちはそろそろ思い出してもいいころではないでしょうか。