Interview
数ある企業の中でKOAに決めたポイントは何でしょう?
私がKOAに決めたポイントの一つはセンサの開発です。センサとは熱や光、力などの情報を検知し電気信号に変える素子であり、現在のIoTによるネットワーク社会には必要不可欠なものになります。就活中に出会ったKOAの方から「これから抵抗器によるセンサの開発に力を入れていく」というお話を聞き、私も材料の特性を最大限に活かした新しいセンサの開発に携わりたいと思ったことがKOAを選んだきっかけです。また、関わってきた方々の温かい雰囲気、地域や環境について真剣に向き合っていることも魅力に感じ、この場所で一緒に働きたいと強く感じました。
現在の所属部門と業務内容を教えてください。
所属は研究開発センターです。材料やプロセスの開発を行っている部門ですが、私は特に薄膜と呼ばれる半導体プロセスを経て製品になるものを対象に、信頼性向上をテーマにして研究・開発をしています。抵抗器は電流を流すと発熱する素子です。この発生した熱により材料の特性が変化していき、目的としている機能を果たさなくなる恐れがあります。特に薄膜製品は高精度品として車載にも関わるものになるため、長期間使用し続けても安心して利用できる材料を目指して、熱力学計算や分析技術を駆使しつつ改善を進めています。
「ココが楽しい!ワクワクする!」ポイントを教えてください。
[仕事・仲間編]
KOAという一つの会社の中にも様々な種類の技術者がいます。各種製品について詳しい人、分析や評価の技術に長けている人、材料の特性についてよく知っている人等が近くで一緒に働いています。自分の研究で疑問が生じたときでもそういったエキスパートから助言を受けることで、問題の打開策や新たなアイデアが浮かんできます。これは仕事に限らずプライベートでも感じます。私は千葉からIターンでKOAに就職したのですが、社員寮で生活をしています。終業後や休日は同期や先輩、後輩と行動を共にすることもあり、出身や学んできたことの異なる仲間と触れ合う日々は刺激になります。
[会社編]
KOAは2020年で創業80周年を迎えました。社員とその家族、お客様、株主様、地域社会、そして地球との信頼関係を築きながら、創業者の想いを受け継ぎ成長してきたこの会社にいることは誇りに思います。これから先10年、20年と時が経ち、会社が100周年を迎えることに向けどのような会社にしていきたいか、自分は若手から中堅になるに向けどのように成長したいかということを考えられる機会があります。「KOAが100周年を迎える頃には私が引っ張っていく!」自身の成長と会社の成長、一緒に感じられる会社だと思います。
将来の野望!ビジョン!等、自身の目指したい姿を教えてください。
夢は『高感度かつ高信頼のセンサを生み出す技術者』です。信頼性向上のテーマを通して、目的の情報に対して敏感な材料と目的以外の環境条件に影響を受けない材料を考えることは表裏一体であると感じました。本来の目的を達成するために、そして特性を最大限に活かした材料、プロセスの開発をすることが私のやりたいことであり、使命であると感じています。これを実現するために得られた情報を適切に整理すること、自身の考えをしっかりと持ち周りに発信していくことを心掛けることのできる技術者になっていきたいと思います。