有賀 恵一さんからのメッセージ -Message from Keiichi Aruga -
建具店には色々な木が集まってきますが、どんな木にも個性や特長があり、様々な木を活かして家具や建具にするととても楽しいです。店の外には、古くなって使い用のないように見える木がたくさん積まれていますが、私にとっては宝物なんです。何年もかけ乾燥させると表面は古くなりますが、製材すると木の中は真新しいみずみずしさがあります。色合いや匂い、また堅さや木目などの違いがあり豊かさを感じさせてくれます。木は、森で切り倒され、一度は寿命が終わりますが、再び人の役に立つ家具・建具として生まれ変わっていくのです。
プロフィール 先代を継いで建具店の二代目に。64種類の薬箪笥をはじめ、木の個性を活かした建具職人の名工として知られる。