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「こんにちは伊那谷」は1回3分の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。


伊那市内ノ萱

西駒登山口の桂の大木

巨樹を訪ねて 2014年9月18日放送

西駒ヶ岳へのオールドルート、伊那市内丿萱の桂木場(かつらこば)で長年登山者を見守ってきたカツラの大木です。大きく手を広げたように雄大に伸びる姿は圧巻です。
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桂木場は、かつては小黒山一帯の木場となっていた場所で、カツラの大木はその歴史を物語っているようです。小黒川上流は紅葉が見事なところで、全山が錦色に染まる頃、この大桂も見事な黄金色に染まります。


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桂木場のカツラ データ

樹齢:300年
樹高:30メートル  
幹周:9.2メートル   
見どころ:新緑と紅葉 

西駒山荘と内丿萱 1913年(大正2年)8月26日、現在の箕輪町の中箕輪尋常高等小学校の学校登山で木曽駒ヶ岳に登山、暴風雨に遭い翌27日にかけて、伊那小屋(現在の宝剣山荘)から行者岩の鞍部にかけての山中で、赤羽長重校長以下11名の生徒らが死亡した遭難があった。この事件は新田次郎氏によって『聖職の碑』として小説化され、その後東宝により同名の『聖職の碑』として映画化された。

桂木場のカツラ ミニスライドショー

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小黒山で唯一つ残った名木

内丿萱在住で桂木場をよく知る 唐木好春さん(84)

かつての桂木場は、小黒山全山の木場となっていて、ここに材木を集積して持って行ったということだね。私が小さい頃は、材木を集めに来るトラックに乗せてもらうのが楽しみだったね。その当時は、この一帯にはカツラの木がたくさんあってね、1本だけ残ったんだね。それで、桂木場と言う名があるんだね。
小黒山のひとつの名木として、今世間一般に知られているわけだけど、いつまでも名木を維持して「ああ、小黒山に唯一つ残った名木だ」ということで、伝えていってくれればありがたいね。


周辺地図 「桂木場のカツラ」 伊那市美内ノ萱周辺

桂(カツラ)

日本各地のほか、朝鮮半島中国にも分布する。街路樹や公園樹に利用され、アメリカなどでも植栽されている。日本で自生するものはブナ林域などの冷温帯の渓流などに多く見られる[2]
高さは30mほど、樹幹の直径は2mほどにもなる。葉はハート型に似た円形が特徴的で、秋には黄色く紅葉する。落葉は甘い香り(醤油の良いにおいに似ている)を呈する。成長すると主幹が折れ、株立ちするものが多い。日本においては山形県最上郡最上町にある「権現山の大カツラ」が最も太く[3]、地上から約1.3mの位置での幹周が20m近くにまで成長している[4]
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す木であり、「カツラ(桂)を折る」とも用いられる。しかし中国で言う「桂」はモクセイ(木犀)のことであって、日本と韓国では古くからカツラと混同されている(万葉集でも月にいる「かつらをとこ(桂男)」を歌ったものがある)。
用途として、街路樹として植えられるほか、材は香りがよく耐久性があるので、建築、家具、鉛筆などの材料に使われる。また、碁盤将棋盤にも使われる[5]が、近年は市場への供給が減っており、貴重な木材となりつつある。
桂皮(シナモン)は、同じ桂の字を使うがクスノキ科の異種の樹皮である。
Wikipediaより



アクセス 伊那IC

伊那IC下車、広域農道経由で小黒川方面へ。小黒川沿いにある市道202号線で小黒川渓谷キャンプ場を目指す。伊那ICからキャンプ場まで約20分(14km) 桂木場はキャンプ場からさらに川沿いに車で10分ほど上った地点にある。