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「こんにちは伊那谷」は1回3分の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

飯田市上郷

織りと染めの里、上郷の伝統の技

シリーズ職人の手 2014年7月10日放送

筒井さんは、和服の伝統的な染色技法のひとつ「型染」を受け継ぐ四代目。織りと染めの里、上郷で筒井捺染(なっせん)工業を経営する型染職人です。
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染めに使う型紙は、筒井家に残る貴重な伊勢型紙(いせかたがみ)などを使用し、すべての工程で伝統的な手作業にこだわっています。職人気質(かたぎ)の技法で、オートメーションのプリンターなどとは一線を画した製品を生み出しています。


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 型染め データ

歴史:平安末期〜鎌倉初期に始まったとされる。
   日本の伝統的な染色技法のひとつ。
技法:模様、柄を切り抜いた型紙等をつかって布地を染める技法。   

染め上がるまで多くの工程がある。
特徴:近年は地味な色合いが人気だという。
   複雑繊細な模様柄が和服を着た人をひき立てる。

捺染(なっせん)とは、織り上がった布地を染料で処理して加色する際、模様染するために型紙その他の染型を用いる染色法。繊維に染着性をもつ染料を捺染糊に混ぜてペースト状にして,印捺する染色法。   筒井さんは、従業員や家族とともに、数少ない業者として、捺染、型染めの伝統技法を守っている。  

型染職人 筒井克政さん ミニスライドショー

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お客さんをひき立てる着物をつくるのが本分

型染職人 筒井克政さん(84)

上郷は古くから養蚕が盛んで、水が豊富だったことから染めや織りが産業として根づいたのだと思います。
 先代から受け継いだ伊勢型紙は、本当に貴重なもので、一枚一枚彫った人たちの、技術と思いがつまった「おたから」だと思っています。

 自分は職人なので、お客さんが着て似合うかどうかですね。お客さんを引き立てるかどうか…。私の仕事は、芸術的な作品をつくるというよりも、お客さんを引き立てる着物をつくるのが本分じゃないかだと思っています。






周辺地図 「筒井捺染工業」 飯田市上郷周辺

伊勢型紙

伊勢型紙(いせかたがみ)は、着物などの生地を一定の柄や紋様に染色するために使われる形紙の一つである。単に染色用の形紙だけではなく、図柄の芸術性が評価され、美術工芸品や家具などに使用されることも多い。

三重県鈴鹿市で主に生産されており、現在流通している90%以上の伊勢形紙はこの地区で生産されている。
1955年昭和30年)、文化財保護法に基づき工芸技術としての「伊勢型紙」が重要無形文化財に指定され、6名の職人が重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)として各個認定された。1993年(平成5年)には伊勢型紙技術保存会が重要無形文化財「伊勢型紙」の保持団体に認定されている。また1983年(昭和58年)には通産省の伝統的工芸品の指定を受けている。Wikipediaより

筒井さんは、先代から2000種類もの伊勢型紙を受け継いでいる。


アクセス 飯田IC

飯田IC下車で国道153号線で上郷方面へ(約15分)。北条交差点を左折。県道229号線沿い。