自然が教えてくれるものは大きい
清泉堂 二代目硯司 深澤淡齋さん(80)
石のロマンに懸けてみようかなと思い、父親のあとを継いでこの世界に入りました。しかし、やっぱり入ってみると奥が深いですよ。簡単には答えを出してくれないね。
粘板岩は板状に割れる性質(スレート面)の「目」があるので、タガネをその目にあわせ「小割り」という作業を行います。石の表面を見ただけでは「目」はわかりにくく、熟練した石を見分ける「目」が必要になります。
探石(たんせき)は、最も重要な技(わざ)だと思います。
自然界が自分に教えてくれるものは大きいですよ。
周辺地図 「龍渓硯」 辰野町上島周辺