風を凪ぐ(なぐ)、薙鎌(なぎがま)が祠に
ブナを所有する 宮澤幹さん(86)
大きなブナは、自生していたものか植えられたものか定かではありませんが、山の境界にあり、目印になっていたのだと思います。根元には祠(ほこら)があり、薙鎌(なぎがま)が祭られていました。
薙鎌は、風を凪ぐ(なぐ)ところから、災難を凪ぐ(なぐ)という意味があり、台風などで稲や山の木が倒れないよう願ったものでしょう。
長寿を保っているブナが、今後もその勢いを落とすことなく、あと何百年でも生存していけることを、通るたびに思っています。
周辺地図 「丸尾のブナ」 中川村周辺