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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

伊那市吹上

樹齢1800年 伐採を免れた大杉

こんにちは伊那谷の巨樹 2010年9月2日放送

長野・愛知県境の根羽村の矢筈川の近くにある樹齢千八百年の杉の大木です。
静止画 月瀬の大杉 1.jpg
四カ平と呼ばれるこの付近には8本の大杉があったそうです。すべて伐採される運命でしたが、住民の願いによりこの木一本だけが残されました。


静止画 月瀬の大杉 3.png

月瀬の大杉 データ

樹齢:1800年  樹種:スギ
樹高:40メートル   
幹周:14メートル
国天然記念物

かつてこの場所には、8本の大杉が並んでいたそうですが、他の木は伐採されてしまいました。この一本も何度か伐られそうになりましたが、地域の人たちの声によって守られ、子供達が通学前に毎朝この杉の周囲を清掃した風習もありました。

月瀬の大杉 ミニスライドショー

静止画 月瀬の大杉 7.jpg

この木の下で話をするとみんなまとまる

大杉の近くに住む 鈴木伸治さん

小さい頃からこの木を見上げて暮らしてきました。子供の頃は、この付近の子供全員が毎朝、大杉の周囲を掃除してから学校に行ったものです。
今でもみんなこの木のことを気にして、大事に思っています。
お祭りの話など、この木の近くで話をするとみんなまとまるとか。この大杉があるために、皆気持ちがひとつになれる、ここはそういう場所ではないかと思います。
いつも見ているのにまた見たくなる。大杉はそんな存在です。我々もこのまま静かに見守って、大杉にはずっと生き長らえてもらえたらと思っています。




周辺地図 「月瀬の大杉」 根羽村月瀬周辺

月瀬の大杉

月瀬の大杉(つきぜのおおすぎ)は、長野県下伊那郡根羽村平の月瀬地区(月瀬神社跡地)に生育しているスギの巨木である。樹高は40メートル、幹回りは13.8メートルあり、長野県で最大の巨木である。推定の樹齢は1500年とも1800年ともいわれる。このスギの大枝が折れるときは、変事の発生や悪疫流行などの前兆であると伝えられる。一方では虫歯の痛み止めに霊験あらたかとされ、地域の人々は神木として「大杉様」と呼んで崇敬している。

このスギは江戸末期と明治期にあった伐採の危機を、地域の人々の尽力で乗り越えた。1944年には、国の天然記念物に指定されている



アクセス 飯田山本IC、園原IC

飯田山本IC下車(37.5km 約57分)。 
園原IC下車(38.4km 約1時間0分)。 
最寄りの駅:JR飯田線鶯巣駅下車タクシー47.5km 約1時間12分