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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

伊那市吹上

長野県1、全国でも3番目の太いサワラ

こんにちは伊那谷の巨樹 2010年8月26日放送

大椹は、伊那市西箕輪の吹上神社(ふきあげ・じんじゃ)境内に立っています。樹齢千年の大木です。
静止画 前平のサワラ 1.jpg
米塚長者たちが神社で感謝の祭りを奉納した千年前からこの木があったという


静止画 前平のサワラ 2.jpg

前平の椹 データ

樹齢:1000年  樹種:椹(サワラ)
幹周:8.0メートル   
樹高:20メートル
長野県天然記念物

吹上地域は、「高耕地」(たかまっち)という別名で呼ばれ、高台の豊かな耕作地として古くから人が住み着いていました。大泉川の水にも恵まれたこの土地。実りに感謝し、祈りを捧げるために、この木が植えられたと考えられています。。

前平の椹 ミニスライドショー

静止画 前平のサワラ 6.jpg

米塚長者たちの歴史を物語る大木

吹上の歴史に詳しい 望月喜久雄さん

この付近は標高が高いのですが、水にも恵まれ早くから稲作が盛んでした。その頃、米塚長者たちがここに社を建て、感謝のお祭りをしたのだと思いますが、自生していのか植えられたのかは定かではありませんが、その頃からの木だと思います。
先祖たちからずっと私たちを見守ってくれているありがたい木だなあと思います。途中で落雷に遭い、折れてしまいましたが、これからもずっと元気で長生きをして、私たちや子供たちを見守ってほしいと願っております。


周辺地図 「前平の椹」 伊那市西箕輪吹上村周辺

頂部を雷で失う

長野県下No.1のサワラ。吹上神社の御神木として大切にされてきたが、落雷にあって頂部を失った。
 神社近くの畑で農作業をしていた初老のご婦人のお話では、自分が小さい頃には、幹に小さいウロがあり、子供が入って遊んだという。よくよく眺めてみたが、その痕跡は判然としなかった。この50年ほどの間に、自ら塞いでしまったようだ。
 途中から上の方にフジが巻き付いている。このフジもなかなかの太さだ。もしサワラとの再会が可能なら、フジの花の季節に来たいと思った。
 齢を重ねた陰影のある、しかしスラッと伸びた、趣きのある幹肌である。頂部を失ったのは重ね重ね残念なことであった。


アクセス 伊那IC

伊那IC下車(約15分)。 
最寄りの駅:JR伊那北駅 伊那市バスターミナルでバスで西箕輪吹上線に乗り、吹上下車。(30分)