どんなに桑が足りなくてもこの木から取ったことはありません
篠田昭二さん 緑さん
昭二さん 子供の頃よくこの木で遊びました。木にぶら下がると、おじいさんに怒られたりして、家のひとたちがとても大事にしていたのを思い出します。
緑さん このあたりも養蚕が盛んで、この家でもたくさんお蚕様を飼ったのですが、どんなに桑が足りなくてもこの木から桑の葉を取ったことはありませんでした。それだけ、大事にされていたのでしょう。
周辺地図 「鍬不取の老桑樹」 泰阜村周辺
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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。
鍬不取の老桑樹 ミニスライドショー
昭二さん 子供の頃よくこの木で遊びました。木にぶら下がると、おじいさんに怒られたりして、家のひとたちがとても大事にしていたのを思い出します。
緑さん このあたりも養蚕が盛んで、この家でもたくさんお蚕様を飼ったのですが、どんなに桑が足りなくてもこの木から桑の葉を取ったことはありませんでした。それだけ、大事にされていたのでしょう。
周辺地図 「鍬不取の老桑樹」 泰阜村周辺
老桑樹の名前にもつけられている鍬不取(くわとらず)は、泰阜村が合併した村のうちのひとつ鍬不取村(くわとらずむら)の地名に由来している。
「鍬を手に取らなくても、養蚕で豊かにやっていけるところ」という意味があり、「この老桑樹の木だけは桑の葉を取ってはいけない」という願いも込められているとか。
伊那谷の巨樹・古木には様々な名前がつけられているが、「鍬不取(くわとらず)の老桑樹(ろうそうじゅ)」は極めて珍しく、また優れた名前である。
飯田IC下車、国道151号、阿南町早稲田経由(約1時間)。飯田山本IC経由、三遠南信自動車道天竜峡IC下車、国道151号線阿南町早稲田経由(約40分)。
最寄りの駅:JR飯田線 門島駅