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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

泰阜村

長野県内最古の桑の木

こんにちは伊那谷の巨樹 2010年8月19日放送

老桑樹は、泰阜村にある篠田家の前庭に立っている。樹齢700年余の大きな桑の木は、幹がところどころ苔むし風格を館jさせる。
静止画 老桑樹 1.jpg
老桑樹は、泰阜村開村の時代より蚕飼いの母樹として貴ばれてきた。


静止画 老桑樹 3.jpg

鍬不取の老異桑樹 データ

樹齢:700年余  樹種:赤木系のヤマグワ
幹周:4.6メートル   
樹高:11.8メートル
長野県天然記念物

この老桑樹は、この地域の養蚕農家にとって母樹として大切にされ、桑が足りなくなってもこの樹の葉を取ることはなかったそうです。この木がある篠田家は、桑野屋善平の名前で、串柿の問屋を営んでいました。桑を大切にしていた名残を感じさせる名前です。

鍬不取の老桑樹 ミニスライドショー

静止画 老桑樹 11.jpg

どんなに桑が足りなくてもこの木から取ったことはありません

篠田昭二さん 緑さん

昭二さん 子供の頃よくこの木で遊びました。木にぶら下がると、おじいさんに怒られたりして、家のひとたちがとても大事にしていたのを思い出します。
緑さん このあたりも養蚕が盛んで、この家でもたくさんお蚕様を飼ったのですが、どんなに桑が足りなくてもこの木から桑の葉を取ったことはありませんでした。それだけ、大事にされていたのでしょう。


周辺地図 「鍬不取の老桑樹」 泰阜村周辺

鍬不取村

老桑樹の名前にもつけられている鍬不取(くわとらず)は、泰阜村が合併した村のうちのひとつ鍬不取村(くわとらずむら)の地名に由来している。
「鍬を手に取らなくても、養蚕で豊かにやっていけるところ」という意味があり、「この老桑樹の木だけは桑の葉を取ってはいけない」という願いも込められているとか。
伊那谷の巨樹・古木には様々な名前がつけられているが、「鍬不取(くわとらず)の老桑樹(ろうそうじゅ)」は極めて珍しく、また優れた名前である。


アクセス 飯田ICと飯田山本IC

飯田IC下車、国道151号、阿南町早稲田経由(約1時間)。飯田山本IC経由、三遠南信自動車道天竜峡IC下車、国道151号線阿南町早稲田経由(約40分)。 
最寄りの駅:JR飯田線 門島駅