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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  飯田市

「一本桜」の宝庫伊那谷を代表する名木

こんにちは伊那谷の巨樹 2010年8月5日放送

樹齢推定450年以上のエドヒガン桜。現在は飯田市美術博物館の敷地にたつ。この地が飯田城主代々の家老安富氏の邸址であったことから「安富桜」と呼ばれている。「長姫のエドヒガン」とも呼ばれる。長野県天然記念物。
静止画 安富桜 3.jpg
長寿と巨樹が多いことで知られるエドヒガンザクラは、別名「一本桜」とも呼ばれる在来種の桜です。両手を空に掲げるような姿の「安富桜」は、エドヒガンの特徴がよく出ており、一本桜の宝庫、伊那谷を代表する名桜です。観桜期には夜間ライトアップされます。


静止画 安富桜 8.jpg

安富桜 データ

樹種:エドヒガンザクラ 樹齢:推定450年以上
樹高:約20メートル   
目通り周囲:5.4メートル
見頃:4月中下旬

エドヒガンは、日本の在来種で長寿の樹として知られています。園芸品種、染井吉野や小彼岸桜が公園などにまとめて植えられ鑑賞されるのに対して、江戸彼岸は一本ごとに花や樹形などの個性が違い、一本で植えられて大切にれてきたことから「一本桜」とも呼ばれています。安富桜は、別名「長姫のエドヒガン」と呼ばれ、エドヒガンの特徴が良く出た名木です。伊那谷に春の農作業のはじまりを告げる代表的な一本桜です。

安富桜 ミニスライドショー

静止画 安富桜 6.jpg

厳しい冬に耐えて咲く下伊那を代表する一本桜

伊那谷の巨樹に詳しい木下進さん

寒い寒い冬に耐えて、春になるとパッと咲く桜は日本人の大好きな花です。そして、桜が散る頃になると農作業が始められるという喜び、安富桜はそんな喜びを代表する下伊那の代表的な桜です。安富桜の花びらは、咲き始めは皆ピンクですが、開花が進むと枝によって色が違うのも見所です。そんな花の個性とともに、根張り、枝張りの雄々しさを是非見ていただければと思います。
長寿の安富桜は、私たちに「元気を出しなさいよ」と声をかけてくれているのではないでしょうか。


一本桜の宝庫飯田下伊那

長野県は一本桜が多いことで知られていますが、中でも飯田下伊那は、一本桜の宝庫です。樹齢760年という飯田市の「愛宕神社の清秀桜」をはじめエドヒガンの古木が各地に数多く植えられています。また、飯田市の「黄梅院の彼岸しだれ」「麻績の里 舞台桜」などエドヒガンの突然変異とされる美しいヒガンシダレの木も各地で数多く見られます。
「一本桜」を巡る旅は、伊那谷の風景を巡る旅でもあり、年々人気が高まっています。

アクセス 飯田IC

名古屋方面、東京・長野松本方面ともに飯田IC下車(約15分)。飯田市美術博物館を目指す。開花時期には夜間ライトアップされている。
最寄りの駅:JR飯田線飯田駅