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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  飯田市立石

ロマンあふれる夫婦杉の不思議な物語

里山を訪ねて 2011年9月29日放送

400メートル離れているのに夫婦杉とは?樹齢千年の二本の杉だが、春秋の彼岸の日の朝夕に、影がお互いの根元に届くことから、夫婦杉と言われている。この不思議な物語に、立石の里のロマン性を感じる人も多い。
静止画 夫婦杉 1.jpg
夫婦杉がある立石には、千年以上前に開かれた高野山真言宗の古刹、立石寺(りっしゃくじ)があり、夫婦杉の不思議な物語との関連を考えるのも面白い


静止画 夫婦杉 3.jpg

夫婦杉 データ

樹高:雄杉44メートル 雌杉44メートル 
樹齢:推定1000年  
幹周:雄杉9.8メートル 雌杉9.0メートル
見所:春秋の彼岸の朝夕 影がパートナーの根元まで届く

春分の日の日の出には、雄杉の影が雌杉に届き、秋分の日の夕日は雌杉の影が雄杉に届きます。近くには古刹立石寺があり、かつて多くの修行僧が暮らしていました。この二本の杉を植えた人は、1000年後にこうして影が重なることを想像していた…そんなロマンを感じさせる夫婦杉です。。

夫婦杉 ミニスライドショー

静止画 夫婦杉 4.jpg

この地のロマン性に暖かいものを覚えます

立石在住の郷土史家 塩澤正夫さん 

千年昔に真東、真西がわかって、しかもこの杉の高さがが40数メートルになると、そういった事を想定して植えたとしたらこれは凄いことです。
私たちは、この地域のロマン性というか、そういったものに暖かさを覚えます。
これからも、いつまでも私たちを見守っていただきたいと願っております。


周辺地図 「夫婦杉」 飯田市立石周辺

立石の雄杉と雌杉

立石地区のほぼ中央に東西約400㍍の間隔をもって2本がそびえ立つ。
雄スギは、樹高44.5㍍、胸高周囲9.8㍍、推定樹齢1000年。伊那谷では根羽村月瀬の大スギに次ぎ、長野県下では第11位にあたる巨樹である。雄杉の根元には、立石寺の守護神として貴船神社が勧請されている。
雌スギは、雄杉に比べてやや小さく、樹高44.0㍍、胸高周囲9.0㍍。推定樹齢は1000年。宮島氏の屋敷内にあり、根元には祠がある。
雄スギ・雌スギは、大杉、夕日御影杉、夫婦杉ともよばれる。雌スギが東に、雄スギが西にあって、春秋彼岸の日の出入りにはそれぞれの影が伸びて他方の根元にまで届くことからといわれている。 
(飯田市美術博物館HPより)


アクセス 飯田山本ICか三遠南信道・天竜峡IC

飯田山本IC下車(約15分)
天竜峡IC下車(約10分)