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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  箕輪町長岡

国内有数のハリギリの大木

巨樹を訪ねて 2011年9月8日放送

宮脇のハリギリは、長岡神社本殿と寄り添うように立っています。お宮の脇にあることから、宮脇のハリギリと呼ばれています。ハリギリとしては日本で2番目の大木だということです。
静止画 ハリギリ1.jpg
神社本殿と手をつないでいるようにも見える。古木で樹勢の衰えがみえる事から、樹木医が何度も手当を行っている。


静止画 ハリギリ4.jpg

宮脇のハリギリ データ

標高:40メートル 
樹齢:350年
幹周:6.5メートル
長野県天然記念物

長岡神社がある長岡地区は、たくさんの遺跡が点在する歴史の地です。長岡神社も、見事な彫刻で知られ、古い歴史と伝統を伝える存在。その脇に立つハリギリは、巨木となり、その枝の一部が社殿を壊すおそれがあることから伐採の危機もありましたが、何度も手当を重ね、なんとかその姿を守っています。

宮脇のハリギリ ミニスライドショー

静止画 ハリギリ5.jpg

本殿に負けずに頑張れ

箕輪町在住の樹木医 唐沢清さん(78) 

昭和49年に南側にあった大きな枝が折れ、中がさらけ出されるという大きな災害にあいました。平成のはじめに箕輪ダムに工事に来ていた業者に協力してもらい、空洞を埋めワイヤーで固定する処置をしました。その後、平成15年前後に再びワイヤーでつる処置を行いました。現在は、9本のワイヤーで支えられています。
満身創痍のハリギリですが、国内の巨木リストで2番目の大木で、樹齢も350年と本殿の約200年より古いので、「俺の方が古いんだぞ」と、何とか頑張ってほしいですね。


周辺地図 「宮脇のハリギリ」 箕輪町長岡市周辺

針桐(ハリギリ)の別名は栓の木(センノキ)

ハリギリ(針桐)は、ウコギ科の落葉高木で広葉樹。幹は直立し、高さ10-20m、大きいものは30mになる。別名、センノキ(栓の木)、ミヤコダラテングウチワヤマギリなどがある。

日本全土(特には北海道)・朝鮮半島・中国の山地に分布する。若木は枝や樹幹にとげがあるが、老木になるに従い鋭さを失い瘤になる。幹の樹皮に深く縦に入った筋(裂け目)がこの樹木を特徴づける。
葉柄は長さ10-30cm、葉身は掌状に5-9裂し、カエデのような姿で径10-25cmと大きく、天狗の団扇のような形をしている。そこから「テングウチワ」と呼ばれることもある。秋には黄褐色に黄葉する。
7-8月、黄緑色の小花が球状に集まったものが傘状につき、藍色の丸い果実を結ぶ。
肥えた土地に自生するので、開拓時代はこの木が農地開墾の適地の目印であった。その為、北海道には大きな木が多く、明治末には下駄材として本州に出荷された。現在でも国内産の栓の9割は北海道産である。


アクセス 伊北IC

伊北IC下車、5km15分
最寄り駅:JR伊那松島駅 (タクシー10分)