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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  飯田市上村

日本の原風景 天空の里

里山を訪ねて 2011年9月1日放送

天空の里とも言われる秘境下栗は、日本の原風景が残るところとも言われています。最大斜度40度近い急傾斜地にお茶や下栗芋などの畑と農家が点在する風景は、日本のチロルとも呼ばれています。
静止画 下栗5.jpg
南アルプス聖岳(3013m)を望む天空の里。


静止画 下栗2.jpg

下栗の里 データ

標高:800〜1000メートル 
最大傾斜:38度
祭り:下栗の霜月祭り(12月) 下栗の掛け踊り(8月)
日本の里100選

下栗では400年前からお茶が栽培されていたとされ、現在、日本で最も標高が高いところで採れる美味しいお茶として、知られています。また、斜面にある農地は、日射量が多いことや水はけの良さから、豊かな農地としても知られ、たくさんの伝統野菜の宝庫でもあります。

下栗の里 ミニスライドショー

静止画 下栗11.jpg

山紫水明なふるさと

農業・下栗在住 熊谷悦光さん 

きょうね、お茶摘みという大事業が終わり、やれやれほっとしているところです。ここのお茶は美味しいので、親戚や知人に分け一年中楽しみます。
下栗は非常に急傾斜でね、農業などやるには大変だけれど、山紫水明の場所であることは私誇りに思っていますね。


周辺地図 「下栗の里」 飯田市上村遠山郷付近

日本のチロル 下栗の里

下栗の里は、南アルプスを望む飯田市上村の東面傾斜面にある標高800m〜1,000mの地区です。最大傾斜38度の傾斜面に点在する耕地や家屋は、遠山郷を代表する景観を作りあげています。平成21年には「にほんの里100選」にも選ばれました。
景観の美しさ、自然と暮らしの調和、こうした姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、東京学芸大学名誉教授で地理学者の市川健夫氏は下栗を「日本のチロル」と命名しました。

下栗の歴史は定かではありませんが、隣接する中根地区で縄文土器が出土していることから、下栗でもこの時期、既に人が生活していたと推測されます。最奥の大野地区には、三浦、久保(敷)などの姓があることから、一部には南アルプスを越えて鎌倉武士が分け入り定住したとも言われます。
 その後、遠山氏の治めるところとなり、更には幕府直轄領「門村」の一部として経過し、飯田市上村下栗地区として現在に至ります。江戸時代後期から人口は増えて、多いときは300人を超えました。(下栗の里HPより)


アクセス 飯田IC

飯田IC下車、矢筈トンネル経由(約75分)
最寄り駅:JR飯田駅から路線バス遠山郷線で60分