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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  伊那市新山

よみがえった世界最小のハッチョウトンボ 

里山を訪ねて 2011年8月18日放送

とんぼの楽園は、伊那市新山の里山のやや高台にあります。山を掘削したところ清水が出て湿地をつくり、かつて伊那谷各地に生息していた世界最小のハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)が何処からか偶然戻って来たのです。
静止画 とんぼ楽園10.jpg
新山の山草を守る会などが湿地の保護活動をつづけています。


静止画 とんぼ楽園1.jpg

ハッチョウトンボ データ

体長:2センチ前後 
色:雄=赤 雌=茶褐色
特徴:縄張りを守る
生態:日当りが良く、きれいな水が極浅く流れる湿地などに生息

かつて伊那谷全域には、ハッチョウトンボが生息する水環境がたくさんありました。しかし今では希少な環境になっています。この新山の楽園は、工事によってやむを得ず斜面を切り崩したことにより、きれいな水が出て湿地が生まれ、偶然トンボたちが甦ったのです。

とんぼの楽園 ミニスライドショー

静止画 とんぼ楽園7.jpg

トンボを守るのでなく環境を守る

新山山野草保護育成会 事務局長 筒井弘さん 

とんぼの楽園には、ハッチョウトンボだけでなく年間約40種類のトンボが羽化してきます。
トンボを守るというより、先にいい環境をつくり、環境を守ってやることが大切だと思います。子供たちや多くの人に、可愛らしいトンボたちに会いにやって来てほしいですね。


周辺地図 「とんぼの楽園」 伊那市新山周辺

ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)

●八丁蜻蛉(ハッチョウトンボ)名前の由来
江戸時代に矢田河原の八丁場(現・名古屋市東区)に生息していたところから「ハッチョウトンボ」の名前がついた。
●生息環境
本州・四国・九州のほぼ全域に分布するが、平地や低山地の水の涸れない、日当りの良い湧水湿原のみに生息する。また、行動範囲が限られることから、環境の変化を受けやすく生息地が激減している。
●生態
日本で最小のトンボで、ヤゴのまま越冬し、深夜から早朝にかけて羽化(うか)する。未成熟の時は雄、雌ともに薄い黄色をしているが、羽化後2週間程度で成熟すると雄は赤色、雌は黄色と黒色のしま模様になる。成虫は5月下旬から8月下旬までみられる。
●指標昆虫
ハッチョウトンボは環境省が「良好な自然環境を知る目的」として選定した生物指標昆虫です。(全10種類)

<伊那市とんぼの楽園パンフレットから抜粋>


アクセス 伊那IC

伊那IC下車(約30分)、国道361線経由で高遠方面へ。三峰川橋を渡って直進し新山方面へ。新山小学校の先から「とんぼの楽園」の案内板に従って進む。
現地に駐車場あり