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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

  伊那市三峰川

水害を受けた農地を村全体で共有して復旧 

里山を訪ねて 2011年8月4日放送

あばれ川の三峰川周辺には、江戸時代に割地制度がありました。制度は、水害を受けた農地を村全体で共有化して復旧に取り組むという優れた制度でした。その名残で、三峰川周辺には今も地名として「割地」が残っています。
静止画 割地2.jpg
今は強固な堤防が築かれましたが、三峰川は昔から度々氾濫して水害をもたらしました。


静止画 割地1.jpg

土地の記憶 割地 データ

歴史:割地制度 300年 
地名:六軒割地 四軒割地
場所:三峰川周辺
土地の記憶として地名に歴史が刻まれた

現在、三峰川周辺には、六間割地、四間割地という地名が残っています。これは、江戸時代、水害から農地を守るための割地制度の名残です。今では、ミネラルを含む美味しいお米の産地として知られていますが、かつては苦労と知恵の歴史がありました。。

土地の記憶 割地 ミニスライドショー

静止画 割地3.jpg

三峰川に残る素晴らしい地名「割地」

地名研究家 松崎岩夫さん(87) 

割地は、今でも地名として三峰川周辺に残っていますが、当時の人たちが水害で苦労した歴史が直に伝わってくる素晴らしい地名だと思います。
三峰川は、水害をもたらす一方で今も我々に恵みを与えてくれる、まさに母なる川だと思います。
川下り米(かわくだりまい)は、まさにその恵みのひとつ。度重なる氾濫によって農地を肥沃にし、三峰川周辺は美味しいお米の産地になったのです。


周辺地図 「土地の記憶 割地」 伊那市山峰川周辺

天竜川最大の支流 三峰川

三峰川(みぶがわ)は、長野県伊那市を流れる天竜川水系の一級河川。天竜川水系における最大の支流である。流路延長は56.8キロメートル、流域面積は481.4平方キロメートル。

伊那市の南東部に位置する南アルプス仙丈ヶ岳(日本百名山)の南西に源を発し、塩見岳に向かい南流。巫女淵地点で大きく蛇行して塩見岳の北西で反転北流し、以後はフォッサマグナに沿い小瀬戸峡を形成しながら流れ、美和ダム地点を通過すると城下町・高遠に入る。高遠城址付近で藤沢川を合わせると流路を西に変え、河岸段丘・扇状地を形成しながら伊那市東春近(伊那市役所南西約1km地点)で天竜川へ合流する。
流域は急峻(きゅうしゅん)な地形のため、古くから「暴れ川」として知られている。伊那谷36災害などの多くの災害を発生させた。治水のため多数の堰堤(えんてい)や多目的ダムが存在する。(Wikipediaより抜粋)


アクセス 伊那IC

伊那IC下車、伊那市街地の伊那市役所南側を三峰川が流れる。割地の地名が残るのは、市役所の対岸上流付近。