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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

飯田市山本

狭い範囲の山間湿地に自生する希少種

巨樹を訪ねて 2011年7月7日放送

ハナノキはカエデ科の落葉高木で長野・愛知・岐阜3県の半径30キロ範囲と長野県大町市の居谷里湿原に隔離分布している珍しい樹です。雌雄異株で、葉が展開する前に雄花、雌花ともに紅色の美しい花を咲かせます。絶滅が心配されている樹種です。
静止画 ハナノキ 00.jpg
山本のハナノキは長野県天然記念物です。春には華麗な紅色の花を樹一面につけます。秋の紅葉も見事です。


静止画ハナノキ5.jpg

山本のハナノキ データ

樹高:23メート 樹齢:推定300年
幹周:4.8メートル   
特徴:主幹が3本に分かれている
長野県天然記念物

ハナノキの仲間は、数千面前に生まれ、湿地という環境のおかげで奇跡的生き残ったと言われています。飯田市山本付近には、ハナノキ自生地が点在していますが、ごみ処理場などに利用されるためにその環境は失われつつあります。現在、その環境を守るための長期にわたる活動が続けられています。

山本のハナノキ ミニスライドショー

静止画ハナノキ1.jpg

ハナノキが自生する湿地を守っていきたい

「はなのき友の会」代表 北沢あさ子さん

ハナノキが自生する湿地を守りたいと思い、各地で調べた所、大きな所だけで6カ所ゴミ処分場があるんですね。湿地は水が出て困るとか、人間には必要ないので川をつくってしまおうとか。そのような開発で湿地をつぶさないで、皆で貴重な湿地を守っていきたいと思います。
山本周辺には、スプーン状の小さな湿地がたくさん残っています。その湿地にはそこでしか生きられない植物や、昆虫などが逃げ込むように命をつないでいます。ハナノキはその代表的存在ですが、会員の皆さんと湿地の観察などをつづけ、保護活動を広めていければと思います。




周辺地図 「山本のハナノキ」 飯田市山本大明神周辺

タネホさんのハナノキ湿地

「はなのきを愛する会」では、ハナノキが自生する湿地の地主の協力を得て、地主さんの名前から「タネホ(種穂)さんのハナノキ湿地」と名付け、調査活動や観察をつづけています。
故太田種穂さんは、会の呼びかけで、8haの所有地の埋め立て計画を中止し、資金繰りもして保全活動に参加してくれたそうです。



アクセス 飯田山本IC

飯田山本IC下車、国道153号線、二ツ山交差点左折(850m)。