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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

泰阜村

400年以上前から踊り継がれてきた伝統行事

里山を訪ねて 2012年9月13日放送

榑木(くれき)は年貢の代わりに水運を使って幕府に上納した木材の総称。天竜川にほど近い温田は、かつて榑木運搬の基地になっており、「榑木踊り」は、年貢を納めることができた事を祝う祭りで400年以上にわたって踊り継がれてきました。
静止画 くれ木踊り 1.jpg
現在の南宮橋がかかる天竜川の中州付近には、南宮神社元宮があり、ここでも榑木踊りが行われていました。踊りは激しさはなく、お囃子に会わせて静かに整然と行列が進みますが、伝統を受け継ぐ人々の温もりを感じさせる風情あるお祭りです。


静止画 くれ木踊り 8.jpg

大食神社 御蔭杉 データ

樹齢:伝承1250年 
樹高:34.3メートル   
見所:ひと際太く大きな御蔭杉と立川流の彫刻技法が見事な本殿社 
伝説:この杉の根元で日本武尊が3日にわたって接待を受け、大いに御馳走を食べた

温田地区は、天竜川に面した山間の集落で、水運によって榑木を運ぶ基地になっていました。泰阜村ではかつて村内6つの地区で榑木踊りがおこなわれていましたが、後継者不足などから現在はこの温田地区のみで続けられています。

温田の榑木踊り ミニスライドショー

静止画 くれ木踊り 11.jpg

祭りは一年の目標なにります

南宮神社 氏子総代長 中原伯巳さん

祭りまでには農作業のここを仕上げるとか、お祭りを過ぎたら家をこうしようとか、お祭りは毎年ひとつの目標になりますね。
子供たちも温田以外から参加してもらなど年々厳しくなっていますが、何とか榑木踊りを無事に引き継いでいけるように、氏子を挙げて頑張っています。




周辺地図 「温田の榑木踊り」 泰阜村温田南宮神社周辺

温田を回る榑木踊りの行列

榑木踊りは、年貢の完納を祝い奉納される祭礼踊りです。
柳を中心に切子燈籠等を円形に立ちそろえ、音頭取りの発声と笛によって踊り始め、踊り手は鉦、太鼓を打ちつつ踊ります。
現在は、祭り当日に南多目的集会センター前お祭り広場に集まり、宿踊り→お稲荷様→本宮→鳥居前→南宮神社→(中休み)→神事→南宮神社(笠やぶき) の順に踊りの行列が村内を巡り奉納されます。
榑木踊りは、天龍村大河内・向方・坂部の掛け踊り、飯田市上村下栗の掛け踊り、阿南町和合の念仏踊りとあわせて「下伊那の掛け踊り」として、包括して国の無形民俗文化財の選択を受けています。



アクセス 飯田ICか飯田山本IC

飯田IC、または飯田山本IC下車。国道151号阿南町早稲田経由で南宮大橋へ。(約60分) 
最寄りの駅:JR飯田線 温田駅