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「こんにちは伊那谷」は1回2分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。

   伊那市高遠

桜の高遠、もうひとつの名桜

里山を訪ねて 2012年8月2日放送

勝間薬師堂のしだれ桜は、高遠城址の桜が散る頃見頃を迎えます。周辺はよく手入れされていて、里山勝間を散歩しながら美しい枝垂れ桜を楽しむ事ができます。
静止画 勝馬しだれ桜 10.png
勝間のしだれ桜は夫婦桜で、咲き始めは白っぽい樹とピンク色の樹の微妙な違いが楽しめます。このしだれ桜は、長寿のヒガンシダレとしては樹齢が150年ほどとまだ若く、勢いのある豪華な姿を見せてくれます。


静止画 勝馬しだれ桜 4.png

勝間薬師堂のしだれ桜 データ

樹種:ヒガンシダレ 樹齢:約150年
樹高:左約20メートル 右約18メートル   
幹周り:左4.4メートル 右4メートル
見頃:4月中下旬

薬師堂がある勝間地域は、三峰川添いにある山間の小さな集落です。高遠城址公園の近くで勝間の五郎山の麓にあります。しだれ桜は勝間のどこからも眺めることができ、地域の皆さんの誇りとも言える存在。高遠城址公園の桜が散り始める頃に、しだれ桜は見頃を迎えます。

勝間薬師堂のしだれ桜 ミニスライドショー

静止画 勝馬しだれ桜 2.png

薬師堂周囲をきれいにしています

勝間桜を守る会会長 小松照夫さん(84)

桜を守る会では、年数回勝間薬師堂やしだれ桜の周辺の清掃や草刈りを行っています。近年、訪れる人が多くなり桜の周囲の土が踏まれて、桜が弱らないかと心配しています。
勝間の人たちは、小さい頃からこの桜周辺で良く遊びました。今思うとしてはいけない事だったのですが、私も、枝垂れ桜の枝でブランコをして遊んだものです。
高台にあるしだれ桜は、どの家からも良く見えるので、四季を通じてこの桜を楽しんでいます。勝間の里の誇りでもあるこのしだれ桜を、地域を挙げていつまでも大切にしていきたいと思います。






周辺地図 「勝間薬師堂のしだれ桜」 伊那市高遠勝間周辺

五郎山の麓の静かな里 勝間

勝間は五郎山の麓の静かな里です。
天正10(1582)年、織田信忠は大軍を率いて武田氏討伐の兵を進めた。武田信玄の五男仁科五郎盛信は、兄勝頼の命により、高遠城主となってこれを迎え撃った。戦いは3月2日早朝より数時間に及び熾烈を極めたが、遂に落城し、盛信は壮烈な死を遂げた。
戦いが終わって、織田軍が引き上げると、勝間村の農民たちが盛信以下諸士の屍を探して持ちかえり、村の若宮原で火葬にし、この山に埋めた。墓のあるこの山は、以来五郎山と呼ばれるようになった。
幕末の藩主は藩儒中村元恒の儀を入れて、祠を建てて霊を祀り、毎年3月2日の例祭に幣帛料を供えた。ここから尾根伝いに小山田備中、渡辺金太夫、諏訪はな、諸士の墓と4つの祠がある。
(看板資料より)
また、この地は元、真言宗妙光寺があった所で、お寺は安永の頃(1172~81年)に廃寺となり薬師堂のみが残されたそうです。その後、安政年間に里人がこの薬師堂境内に植樹した桜がこの「薬師堂のしだれ桜」です。


アクセス 伊那ICと諏訪IC

伊那IC下車で国道361号線で高遠へ(約3分)。諏訪IC下車で国道152号線経由でも(約50分)。高遠さくらホテルから徒歩5分ほど。