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「こんにちは伊那谷」は１回２分半の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。
中川村西丸尾西丸尾部のしだれ桜は、日本一美しい村にも登録されている上伊那郡中川村の陣馬形山麓の西丸尾地区、小池家の敷地に立つ美しい樹形のヒガンシダレ。この地の歴史の一端を築いて来た小池家とともに季節を重ねて来た名桜であす。
桜が咲く頃、小池家の周囲にはミツバツツジやツバキ、レンギョウなども咲き、ひっそりとした里山の春を鮮やかに演出します。小池家の屋敷の静かなたたずまいも、桜の美しさにマッチして素晴らしい景観を形作ります。地元では「小池の桜」とも呼ばれるヒガンシダレの名木です。
樹高：１６．４メートル 樹齢：推定４５０年
幹周り：５メートル
見頃：４月上中旬
見どころ：しだれ桜と周囲の花々、小池家のたたずまい
昭和28年、火事に遭い、幹が焦げてしまったこともありましたが、丹精こめた手当てでよみがえり、その後、新しい枝葉も伸びています。周囲にはミツバツツジ、スイセン、ツバキなどの花々が植えられ、一枚の絵のような、静かな山里のたたずまいです。。
西丸尾のしだれ桜 ミニスライドショー
西丸尾や美里は、肩を寄せ合って皆で助け合って生きてきたので、暮らしやすい所だと思っています。温故知新というけれど、今私たちがあるのは、先人たちの努力のお陰だと思い、感謝の念を忘れてはいけないと思います。
この桜にとっても、ここが適地で暮らし安いところだったのでしょう。妻は桜が咲く頃になると毎年料理を用意して、桜を見に来る人をもてなしていました。今年も美しく咲いた桜を上の方から見て、喜んでくれていることと思います。
桜は、一度は火事に会いましたが生命力とは凄いもので、未だに樹が伸びています。よくぞここまで生きてきたものです。来年もまた咲いて皆さんに喜んでいただけるよう、「頑張ってくんないよ」と言いたいだけであります。
周辺地図 「西丸尾のしだれ桜」 中川村美里西丸尾周辺
桜のある西丸尾は、日本一美しい村にも登録されている村、中川村美里にあります。陣馬形山麓の美里は、静かなたたずまいを見せる山里。西丸尾のしだれ桜の他にも、各家が植えた無名の桜が春を彩ります。高台からは中央アルプスを背景にした伊那谷の展望が開け、棚田や茅葺きの家など、ふるさとの原風景と出会えるところです。
陣馬形山は、車で山頂付近まで行く事ができます。山頂からの展望は圧巻です。
松川ICか駒ヶ根IC下車、国道15３号線経由で松川ICから約１５分、駒ヶ根ICから約３０分。西丸尾は、アンフォルメル中川村美術館をさらに陣馬形方面に上がったところにある。
最寄り駅：JR飯田線伊那田島駅
