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伊那市立新山小学校校(小規模特認校)には、近くを流れる新山川の保護活動に取り組んだ学年がありました。学校の近くには世界一小さなハッチョウトンボが数多く生息する湿地「トンボの楽園」があります。
2005年、新山小の子どもたちは、川の水が流れ着く先、天竜川の最下流、河口の遠州灘海岸を訪れました。そこでは、天竜川が砂を運び、長い年月を経て砂浜が出来たことを学習しました。そしてそこには、世界でも最大の海亀の一種、アカウミガメが産卵に来ていることを知りました。
2007年、今度は天竜川の最上流諏訪湖へ旅をすることになりました。諏訪湖では、湖岸の環境を良くしようと長年活動している人、また、コハクチョウや野鳥を守っている人などとの出会いが待っていました。
そして、子どもたちは一羽の若いコハクチョウに、ニイヤマと命名することになりました。
ニイヤマとぼくらの旅 ミニスライドショー
個体識別はカメラで三方向からくちばしの模様を撮影して、コハクチョウの個体を識別するもので、長年記録しつづけているのは世界でもここ諏訪湖だけと言われいます。西村さんは、考案者の故林俊夫さんから受け継ぎ、一羽一羽に名前をつけ重ねながら、記録をつづけています。
諏訪湖の最長老ペア「ちーまる・ちょんこ」(今シーズン飛来17年目)はじめ、「だん・らん」とその幼鳥や、かすみ、あさぎりなど、数百羽に名前が付けられている。個体識別によって、飛来の履歴や家族形態、一羽一羽の個性、行動の特徴など観察がより深くできるのだといいます。
今回は、西村さんの提案により、子どもたちはまだ名前のない若いコハクチョウの一羽にニイヤマと命名させてもらいました。
西村さんが、まだ名前のついていない一羽を指差し、命名してみては、と子どもたちに提案しました。子どもたちは相談してニイヤマと名づけました。ニイヤマは、とても人懐っこい性格をしているそうです。
いつの日にかまたこの諏訪湖を訪れ、ニイヤマと再会するのが楽しみですね。
こどもたちが命名したニイヤマ