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上伊那郡宮田村には小中学校が各1校、保育園が3園ありますが、すべて自校給食(学校内の給食室で調理している)です。1日約1300食の給食の食材を主に提供しているのは、村内の農家のネットワークでつくる「宮田学校給食を育てる会」。旬で安全、新鮮な野菜を子供たちに食べてもらおうと10年前から活動をつづけています。
平均で5、6割、多い月には9割もの村内産の食材が給食に使われています。(米や味噌は100%)
栄養士の先生や調理にあたっている職員の皆さんと力を合わせて、「安全・安心・新鮮」で「おいしい」、また、「心に残る給食」を子供たちに提供しつづけています。
また、学校の放送委員会では「きょうの地域食材」を給食の時間に毎日放送。例えば、「きょうのおでんに入っている野菜は、後藤寛さんが無農薬でつくったダイコンです。ダイコン菜飯に入っているのは、そのダイコンの葉です。おでんと菜飯で、ダイコン1本丸ごと味わいましょう」など。生産者を紹介するなど、「食育」につながる活動をつづけています。
おいしい給食をいただきます 主な出演者
栄養士の先生と打ち合わせを重ねながら、いまは63品目の食材を学校・保育園に提供しています。安全で旬な野菜を子供たちに食べてもらいたくて、会員や生産者と力を合わせて活動をつづけています。
自然や気候に恵まれた宮田村では、野菜やお米、大豆をはじめリンゴやヤマブドウなどの果物など、私たちが食べるほとんどの農産物が穫れるところです。小中学校が各1校、保育園3園あわせて1日約1300食と地域の食材を提供しつづけることができる適正規模なので、なんとか地産地消の給食が成り立っているのだと思います。
会員や生産者が減農薬や無農薬栽培の研究を行い、情報交換しながら作物をつくってきたことも大きな力になっています。会の味噌づくり講習会などにも、若いお母さんたちがたくさん参加してくれるようになりました。
農家に嫁いだ私は、春には芽が出たものを朝穫りで食べ、味噌や醤油は手づくり、といったことが当たり前の環境の中で暮らしてきました。子育てが終わって、何か私の出来る事はないかと考えた時、「食」に関する事が私のできる事だと思い、今の活動につながってきました。
「食」が子供の身体や心を育てていくと考えると、大人の責任としてこれからも「給食」に食材提供等をつづける活動をつづけていってあげたいと考えています。
今の課題は、会の活動を受け継いでもらう次の世代を育てていくことです。
上伊那郡宮田村 上伊那郡の中央部に位置する宮田村は、東西11キロメートル、南北3.8キロメートル。太田切川左岸の扇状地である平野部と、中央アルプス駒ヶ岳に至るまでの深い山地からなっている。北東に向かって緩やかに傾斜していた平野部は、太田切川と小田切川、大沢川によって開析され、河原とその間の2本の細長い台地に分かれ、山麓には幾つかの小さな扇状地が発達している。(宮田村HPより)