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「こんにちは伊那谷」は1回3分の映像シリーズです。伊那谷各地の残したい風景、伝えたい言葉、小さなお祭りや職人さんなど、ふるさとのいまを伝えます。上伊那、下伊那を巡る「小さな旅」をお楽しみ下さい。


駒ヶ根市

地域をひとつにまとめる「大三国」花火

里山を訪ねて 2014年8月13日放送

例大祭のハイライトは、筒から噴水のように吹き出す花火「大三国」。氏子たちは花火の中に飛び込んで競う(きおう)。
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聴衆を魅了する花火は、ナイヤガラ、仕掛け、小三国とつづき、大三国でフィナーレ。


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大宮五十鈴神社例大祭 データ

開催日:秋分の日 
内 容:練り(獅子・神輿)、弓道大会、花火大会   
見 所:花火大会(大三国)

大宮五十鈴神社は、駒ヶ根市赤須の御大食(おおみけ)神社と並んで、上穂(うわぶ)を代表する大きな神社です。秋分の日(年によって前後の日開催の場合もあり)に行なわれる例大祭は、神輿や獅子舞を中心とした練りや弓道大会などが開催され、参道には多くの出店が出て賑わいます。また、境内で奉納される花火大会は、大三国のフィナーレまで見事な演出がつづき、観衆を魅了します。

大宮五十鈴神社例大祭 ミニスライドショー

静止画2016-五十鈴神社-7.jpg

お祭りを通じて地域が仲良くなります

大宮神社例大祭 中・南割祭典委員長 田上一彦さん

大三国はじめ、地域がひとつになって盛り上げるお祭りなので、是非多くの方に見に来ていただきたいですね。
今、地域の中でもタテのつながりやヨコのつながりが浅くなり、近くに住んでいてもわからないというようなことがありますね。しかし、こうしたお祭りを通じて色々な人との触れ合いというか、繋がりができますね。
「お祭りを通じて地域が仲良く出来る」そういう感じになると思います。


周辺地図 「大宮五十鈴神社例大祭」 駒ヶ根市大宮五十鈴神社周辺

大宮五十鈴神社の三国一

 『大宮五十鈴神社』(平成10年7月28日発行)によると、県下で神社の祭りに三国花火を奉納するのは南信地区に限られていて、大宮五十鈴神社が北限といわれている。この花火を五十鈴神社では「三国一」と呼んでいる。
 三国とは、日本、唐(から)(中国)、天竺(てんじく)(インド)を指し、世界一の意味に用いられる。
「三国一」は御神木と呼ばれる筒の準備から始まる。樹齢80年位の素生の良いアカマツが選ばれる。仮見立、本見立、神事、伐採、搬出、火薬の穴明け、青竹のタガ巻と進められる。そのつど年番区の三国隊長等が参加する。筒は初三国一、大三国一、と2本用意される。宵祭りの早朝、三国隊は神社前で、神迎え、火入れの神事の後、煙火店に急行、5時間かけて諸準備を行う。
 獅子練り奉納後、祭典祭年団は競(きお)い隊を組み、区内を競う。詰め込み作業の三国隊は、「三国一」を車に載せ、披露のため三国競い隊を編成する。
 上穂では両者がすずらん通り東口で合流する。木遣(きや)り隊の三国木遣りがあって、三国隊長が口上を述べる、三国披露の大切な見せ場である。
 夜、打ち上げ時間が迫ると、境内から競い隊に伝令が走る。据付の木遣りに合わせて「三国一」の筒が高い架台上に引き揚げられ固定される。準備が成るとすべての灯火が消され、神代の昔に帰る。

 「三国一」は明治41年(1908)上穂八社合祀第1年の記録に、三国1本製造費37円10銭とあって、この頃からと思われる。
前段の「小三国」に点火され、轟音が走り工夫された仕掛けがきらめく、時を見計って綱火が飛び「大三国一」に点火される。白い御幣が炎に舞い上がる。筒先から火流を噴き上げ、滝しぶきとなって広がる。火流が春夏秋冬を表現し、4段に彩りが変化してゆく。
 競い隊は、粋な腹掛け姿で、あらわな肩に、背にきらめく火花を浴びている。火祭りの名にふさわしい「大三国一」である。

駒ヶ根市HPより



アクセス 駒ヶ根IC

駒ヶ根IC下車、駒ヶ根市の市街地を抜け天竜川を渡って中沢方面へ。西光は、中沢集落の上割地区にある。